ERPパッケージ選定のポイント
ERPパッケージを選定する場合のポイントは何でしょうか。
ERPパッケージのシステムに関するポイントです。
ERPパッケージを導入する企業は、初めてですので、経験がありません。
どのようにERPパッケージを選定するのか見当がつきません。
ERPベンダーからの説明を鵜呑みにするのではなく、必ず自分で確認することが大切です。
以下に、ERPパッケージを選定する場合のポイントを説明します。
- ERPのコスト
ERPパッケージは、ERPパッケージやERPベンダーによって、見積もりに非常に差がでます。
コストの内訳としては、主に、
- ERPパッケージ費用(ソフトウェア費用)
- ERP教育費用
- ERPコンサルティング費用
- カスタマイズ(追加ソフトウェア開発)
- ハードウェア、OS、データベースなどのインフラ費用
などです。
ERPベンダーの見積もりは、システム要件やソリューションに対する総コストが最大2倍の開きがあることはめずらしいことではありません。
場合によっては、3?4倍になる場合もあります。
一般的に安全率の読み方(リスク)、カスタマイズ、コンサルティング能力によって差が出てきます。
ERPのコストとサポート内容をよく考慮する必要があります。
価格の例をあげていますので、別ページを参照してください。
- ERPシステムの使いやすさ
実際のERPは、わかりやすく使いやすいシステムでないなければいけません。
ERPシステムは、ERPの開発会社が開発したものですので、システムの中はブラックボックスになっています。
どの画面とどの画面がどのように繋がっているのかわかりません。
その為、データのつながりなどがわかりやすいシステムである必要があります。
当然、システムがユーザーにとって使いやすいものである必要があります。
- ERPベンダーの能力に大きな違いがある
ERPの導入は、簡単ではありません。
ERPベンダーの能力によって、導入の成否が左右されます。
ERPパッケージというよりも、コンサルティング能力によって導入に成功するかがきまると言われています。
通常は、大会社のERPの導入に優秀なコンサルタントが派遣されますので中堅、中小企業でERPを導入する場合は、注意する必要があります。
提案力のあるシステムベンダーもありますが、受身のベンダーも多いのが現状です。
また、使い方しか知らないコンサルタントも多くいます。
業務改革や業務改善などまでの提案を期待しているのであれば注意が必要です。
- ERPパッケージには適性がある
ERPパッケージは、多くの会社が開発、販売しています。
- 生産中心のもの
- 会計中心のもの
- MRPのみのもの
- 製番管理、MRPができるもの
- カスタマイズができないもの、できるもの
- いろいろな業種のテンプレート(雛形)があるもの
などいろいろなERPがあります。
自社の業種や希望にあったERPを選択する必要があります。
- ERPの完成度
ERP導入の目的が達成できるERPを導入するべきです。
ただERPを導入するだけでは、だめです。
実務的に判断すべきですね。
例えば、
「納期達成率」、「在庫低減」、「リードタイムの短縮」、「経営情報の迅速化」、「売上利益の向上」
などですね。
- ERP開発会社の信頼性、継続性
システム会社の統廃合はよくある話です。
ERPパッケージの導入後のサポートやバージョンアップについてERPの開発会社の信頼性や継続性も考える必要があります。
よく検討してください。
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