フィット・ギャップ分析
フィット・ギャップ分析とは
ERPシステムやERPパッケージを選択、導入する場合、まずやらなければいけなことは、
「フィット・ギャップ分析」です。
「フィットアンドギャップ分析」とも言います。
「フィット・ギャップ分析」とは、
現在の業務とERPシステムが想定している業務を比較し両者のギャップを洗い出すことです。
一番大切なことは、まず現在の業務にERPシステムが適用できるかです。
自社の生産形態が、個別生産なのに、ERPシステムやERPパッケージが、連続生産しかできないシステムでは、どうしようもありません。
また、生産管理のMRPやMRP?などの生産計画や部品、資材の調達計画の機能があるのかなども、確認する必要があります。
また、海外でもERPシステムを使用する場合は、英語の画面や輸出入管理が必要になります。
既存のシステムを使用している場合は、コード体系やカラム数なども検討する必要があります。
以上を検討して最適な、ERPパッケージ(システム)を選定します。
その次に「フィット・ギャップ分析」をおこないます。
「フィット・ギャップ分析」で問題点が発生した場合は、対策案を検討します。
ERPシステムに現在の作業プロセスをあわせるのか、ERPシステムを変更(カスタマイズ)するのか
決める必要があります。
ERPシステムに作業プロセスをあわせることを
BPR( ビジネス・プロセス・リエンジニアリング:業務改革)や 「ビジネス・プロセス・チェンジ」
などと呼んでいます。
この、「ビジネス・プロセス・リエンジニアリング」をいかに、問題なく解決できるかが、ERP導入の成功のポイントです。
「ビジネス・プロセス・リエンジニアリング」は大変な作業です。
ERPの範囲は、受注から生産、出荷、会計まで多くの部門が参加します。
仕入先や外注先にも参加してもらう必要があります。
各部門から、業務に精通した社員を選出し、プロジェクトチームを作り、推進責任者(プロジェクトリーダー)のもとでプロジェクトを推進してゆきます。
トップのリーダーシップが非常に重要です。
ERP導入の一番トップには、決定権のある社長がなるのがベストです。
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