ERP導入時の問題点
ERPを導入する場合の問題点は何でしょうか?
3つに分けて考えます。
- まず、まだシステムなどを導入してない企業にERPを導入する場合です。
- 次に、既にシステムを使っていて、それらのシステムをERPへ変更する場合です。
- 最後に共通の問題点です。
■まず、共通した問題点です。
- ビジネスプロセスリエンジニアリング(ビジネスプロセスチェンジ)が必要
ERPで一番大変なことは、ERPに業務をあわせるときに、ビジネス・プロセス・リエンジニアリング(業務改革が)必要になるときです。
社内だけではなく、お客様、業者などを含む、変更があると非常に大変になります。
トップのリーダーシップが絶対に必要です。
- 用語が異なる
ERPでは、一般的に業界の用語を使用しています。
社内で、特殊な用語を使用している場合は、用語の統一が必要になります。
ERPは、企業の多くの部門に関係していますので、作業や帳票などをいれると変更するには、かなり大変な作業になります。
■次に、まだシステムを導入してない企業にERPを導入する場合の問題点です。
- システムの使い方を勉強する必要があります。
まずシステムを使うために、パソコンの使い方、マウスの使い方などを習得する必要があります。
トレーニングが必要です。
できれば、エクセルなどの表計算ソフトなども習得しておくとよいですね。
- ERPの導入に関して何をやってよいのかわからない。
ERPのようなシステムを見るのも初めてであれば、どのようの導入するのか、検討もつきません。
ユーザーからプロジェクトチームを選んでもどのようにやるのかわかりません。
ERPベンダーも経験のある会社がいいですね。
しかしERPベンダーのいいなりになりますので、余分なコストを言われたりすることもありますので注意が必要です。
- いろいろなマスターデータを整備、準備する必要があります。
システムを導入するためには、必要なマスターデータを準備する必要があります。
例えば
- 製品、原材料、部品情報
- 部品表\n
- 経理の情報
- 出荷情報
などたくさんあります。
データがない場合は、新規に作成する必要があります。
かなり大変な作業になります。
■最後に、既にシステムを使っている企業の場合です。
既にシステムを使っている企業でも問題があります。
- 現在のマスターデータをERPへ変更する
部品表など現在のマスタデータをERPのマスタデータへ全部変換できない場合は、なくなるデータをどのようにするのかを決める必要があります。
特に、外注先やお客様に関係しているデータであれば、外注先やお客様へデータベースの変更をお願いする必要がでてきます。
反対に、ERPのシステムを現状に合わせる場合は、カスタマイズ(ソフトの追加)が必要になります。余分な費用がかかります。
- 作業フローの変更
現在のシステムを使った作業フローから、ERPを使った作業フローへ変更する必要があります。
- データの移し変え
既存のシステムのマスターデータはもとより、在庫データや受注、出荷データなどのトランザクシュンデータをERPをスタートする前に移し変える必要があります。
- 現在の帳票やデータのサポート
既存のシステムでサポートしている帳票やデータは、同じようにERPからもサポートする必要があります。
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