ERP導入で失敗する原因




ERP導入での成功率は、20数%から30%くらいだと言われています。

成功とは、単にERPを導入しただけではなく、会社として企業として、売上や利益などの経営指標が良くなっていることです。

なぜ、ERPの導入で失敗するのでしょうか?

ERP導入に失敗する原因

■不成功の状態

不成功の状態としては、
  1. 財務管理などERPパッケージの一部の機能だけ導入したため情報の一元化による業務のスピードアップができない。
    またパッケージと既存ソフト間の情報交換のためのインターフェイスプログラムの開発費用がかさむ。 
     
  2. 自社の業務をパッケージソフトに合わせられず元のソフトに戻した。
     
  3. パッケージソフトを自社の業務に合わせたために情報の一元化ができない。
     
  4. またソフトのカスタマイズや追加開発が多くなり、開発費用と期間が独自開発の場合と同等かそれ以上にかかる。
     
  5. 導入をおこなうが、データの入力をきちんとおこなっていないためにデータが使用できなくなりシステム自体を使用しなくなる。
などです。

■原因

考えられる原因としては、
  1. ERPを導入する目的・方針が不明確
    ERP導入がビジネスプロセスの再構築なのかERPシステム開発費用の削減なのかはっきりしない。
     
  2. ERPを導入して目指すビジネスプロセスの姿が描けない
    ビジネスプロセス再構築の方針はあっても新しいプロセスの設計図を具体的に描けない。
     
  3. ERP導入に現場が抵抗する
    新しいプロセスに変えるときに技術的困難が伴う。
    例えば、生産リードタイムの短縮やロットサイズを小さくしたりしなけ ればいけないとき。
などがあります。






[↑一番上へ]
[ERPパッケージの知識(ホームへ)]
11:030903